Nさんの送別会

1月5日、木曜日だったけどNさんの送別会があった。Nさん (女性) は会社でも成功し、かなり上のポジションまでいった人だ。(わたしとは全く違う!)2009年11月から2013年か2014年まで直属の上司だった。

わたしが今の会社の東京オフィスで働き始めたのが1996年の11月だけど、たぶん1998年くらいから、シンガポールにいた彼女のことを知っていた。

ワインレストランが貸切りで、40人くらい参加していたのではないだろうか。香港オフィスやタイのオフィスからの参加者もいた。リタイアした人にも声をかけていたようで、ほんと、懐かしい人たちにも会うことができた。

Nさんはわたしより10歳くらい年下、50歳プラスだと思う。でももうリタイア。この日に彼女と話してわかったことはヨーロッパのある国に移住する、ということだった。わたしはただの引っ越しに「移住」という言葉を使う人に対し辟易しているのだけど、Nさんの場合は移住、という言葉が相応しいと思う。旦那さんと犬と一緒にシンガポールを離れるという。上のお嬢さんは既にオーストラリアで働いていて、下のお嬢さんはイギリスで学生をしているとのこと。どちらのお嬢さんのときだったか忘れたけど、Nさんのお腹の大きかったときも知っているし、本当に時の経つのは早い。昔はコンドミニアムに住んでて、そこを売却し、シンガポールでは非常に高価でシンガポール人しか購入できないLanded Houseに住んでたけど、今回の移住のためその家も売却したと後で同僚から聞いた。何て潔いのだ。彼女は以前南アフリカでワールドカップがあったとき、観戦に行ったりと人生を謳歌している。みんなでヨーロッパのその国に行こう!ということになった。

人の人生はいろいろだ。50歳プラスでリタイアしてヨーロッパに移住できる彼女がどんなに羨ましいと思ってもわたしには出来ないことだ。まず、その潔さがない。2004年にこちらに引っ越して来るとき、杉並のマンションはそのままで貸し出すことにした。今でも貸し出している。このシンガポールのコンドもすぐには売却しないと思う。リタイアしても60代のうちはいままでのしがらみを身につけて、東京、シンガポール、出来ればヨーロッパの某国、と移動すると思う。

年齢的なこともあって、今のわたしには昔のように「勉強しよう」という気持ちがなくなっている。昔は「背伸びをすれば背は伸びる」と思っていたのだから。しかし、こういう会に参加することによって、せめて英語はkeep upしないといけないなぁ、と感じる。また何か、人に自分の興味のあることを説明できるような会話力と英語力は、これからの人生に必要なのではないかと思った。